発達障害

自閉症スペクトラムの絵カードの使い方|うちの子どもの場合

この記事について

  • 自閉症の絵カードは3種類
  • 種類別、自閉症の絵カードの使い方

絵カードをご存知ですか?見通しを立てるのが苦手な自閉症スペクトラムの子どもの生活を支援するカードです。

私の次男は現在8歳、小学2年生で自閉症スペクトラムです。実際に、療育の現場、幼稚園、そして現在小学生になってから、いろんな場面で絵カードを使用してきました。

tanchi
私が取り入れた絵カードの使い方をご紹介します。

結論

絵カードは使い方を工夫すれば、自閉症の子どもにとって非常に効果的!

自閉症に用いる絵カードは3種類|自閉症の絵カードの使い方

自閉症スペクトラムの支援に用いる絵カードは3種類あって、用途によって使い分けます。

  • スケジュールの絵カード
  • 手順カード
  • 指示カード

 

スケジュールの絵カードの使い方

tanchi
療育中は現場では毎回必ずスケジュールの絵カードを使用していました。
  1. はじめの挨拶
  2. 今日の活動
  3. トイレ
  4. おやつ
  5. 歯磨き
  6. 絵本
  7. おわりの挨拶

当日の活動が絵で順番にわかるようになっていました。必ず朝、絵カードを指差しながらみんなで先生に続いて唱和しました。当時はみんなといっしょに唱和なんてできませんでしたが、それでも当日のスケジュールのイメージを見せて確認させておく事が大切ですね。

tanchi
小学生になった現在は、自分で記入した予定帳の1時間目から5時間目の流れを記憶できていますので、ここへつながっているんだと思います。

 

 

絵で手順をイメージできる!

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手順カードと指示カードの使い方

例えば、

  1. 出かける前の支度
  2. ショッピングモールに買い物に行く
  3. 帰宅する

という流れだったとします。

tanchi
買い物に行って帰ってくるだけなんですが、絶対にいつもトラブルがあるので、なんとか無事に彼を叱らずに帰ってこられるように、といつも覚悟を決めて出かけていました。

 

手順カード|絵カードの使い方

手順カードとは、文字通り、手順を示したカードです。

行動の流れがイメージできないので、なかなか次に進めなかったです。

出かける前に

  1. おもちゃを片付ける
  2. 靴下を履く
  3. トイレに行く

手順カードの注意点としては、順番がわかりやすいことが第一です。息子にとっては、どこを見たらいいかわからないような一覧になっているものではなく、終わったら次が出てくるものが使いやすかったです

tanchi
場面ごとにカードをまとめ、終わったらめくって次の行動がすぐに分かるようにしておきました。

自閉症の息子のためのおしたく手順カード

 

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指示カード|絵カードの使い方

指示カードとは、「やって良いことやいけないこと」など、行動を促すときに使用するカードです。

自閉症の子どもと一緒に行動すると、トラブルってたくさんありませんか?

tanchi
息子の場合は、幼児期は本当にたくさんの問題行動があり、トラブルだらけでした。

例えば、ショッピングモールにお買い物に行くだけで、たくさんのトラブルがありました。予想外の事態があると泣いて怒って収拾がつかなくなるので、起こりうるトラブルはできる限り予測し最初に説明しておきましたが、それでも毎回疲労困憊でした。

  • 大声を出す
  • 急に走り出す
  • 人にぶつかる
  • 商品を勝手に触る
  • 欲しいものをねだって暴れる
  • なかなか帰れない

一直線になっているショピングモールの通路は彼にとってはゴーカートに見えるようで、走り出しては通行客にぶつかって、その度に私は謝ったり、大声で呼び止めたりしていました。

tanchi
万が一走り出してしまっても「走らない」ってカードを見せて、外出前に「走らない」と約束した事を思い出させ、気持ちの切り替えにつなげました。

触ってはいけないものを触るとか、他人にぶつかるとか、自閉症の子どもにはよくある問題行動です。見たときにはもう手が出ていて、気づくともう触ってしまっているし、相手が人だろうと物だろうとぶつかりたくなったらもう当たっているのです。

定型発達の場合

面白そう ⇒ 触りたい ⇒ でもお店の物は勝手に触ってはいけない ⇒ あきらめる

この一連の流れに対する脳のつながりが悪いので、自閉症の彼にはどうにもならないのですね。

tanchi
自閉症スペクトラムの子どもは、面白そうと思ったら誰のものであろうと売り物であろうともう触ってしまっているのです。

こんな時に怒りにまかせて叱っても、本人に悪い事をした自覚はなく、叱れば叱るほど自尊心を傷つけてしまいます。「問題行動が起こる前に気を付けよう」と早く気づいてもらいたくて、絵カードを見せてよく話をしました。

\問題行動の前に/

「順番に並ぶ」とか普通の子なら当たり前なんですけどね、やりたい!ってなったら、並んでいるお友達のことなんて目に入らないので、これらのカードはよく使いました。

tanchi
順番に並ぶこともあんなに難しかったのに、きちんとできるようになりました。

幼児期は、叱って後悔した時は何度もあります。でも叱る回数を減らして自己肯定感を下げないように気を付けたいですね。

小学生になった今では、出かける前に自分から「気を付けるよ!」と言ってくれるようになりました。

 


 

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自閉症の息子のワーキングメモリ

tanchi
ワーキングメモリとは作業記憶の事です。

息子に知的障害はありませんが、IQの他の数値に比べてワーキングメモリが極端に弱いです。

tanchi
ワーキングメモリが弱いため、最終的な目的のために段取りを組むことが上手ではありません。

ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリは認知心理学で用いられる構成概念で、作業記憶、作動記憶と呼ばれることもあります。脳の前頭前野の働きの一つで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力で、私たちの行動や判断に影響しています。

引用:りたりこ発達ナビ

人が何か作業をするときは、一連の作業が記入された付箋を頭の中にたくさん貼っています。「これをやって、次にあれをやって、最終的にはこうなるから、その続きは明日やろう!」みたいな。

息子の場合は、頭の中にたくさんの付箋を貼ることができません。しかも、その付箋も定型発達の子どもよりだいぶ小さめ。

 

ですが、たくさんの付箋は貼れないけれど、得意分野なら内容が難しくてもOKみたいです。

tanchi
つまり、作業の難易度に関わらず、たくさんの作業を連動して記憶するのは難しいんですね。

 

自閉症の子どもの本当の気持ちって?

重度の自閉症で、会話は出来ないのに文章を打つ勉強をして本を出版されている東田直樹さんがこうおっしゃっています。

大きな声はなぜ出るのですか?

自分では、自分の声は平気なのです。人に迷惑をかけていることは、分かっています。中略

僕も静かにしたいのです。けれども、僕たちは口を閉じるとか、静かにするとか言われても、そのやり方が分からないのです。

引用:「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」東田直樹

tanchi
書かれていることのほとんどがあてはまり、問題行動の理由が分かるので、叱ってばかりだった子育てが変わりました。

自閉症の気持ちが平易な言葉で書かれていて、わかりやすいです。

\クリック!/

tanchi
自閉症の息子も、ただうるさくしているのではなく、本当に自分ではどうにもならないんだなと思うんです。

でも社会に出れば、うるさい人はやっぱり迷惑なのです。

自閉症のための声の大きさを表す指示カードの画像

声の大きさカードはこちらを利用しました。

 

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自閉症の息子が小学校で落ち着いた理由

幼稚園によっても差があると思いますが、彼が通った幼稚園は小学校に比べると毎日のスケジュールが曖昧でした。

幼児の頃はまだしっかりと自閉症という診断がついていなかったので、支援のある幼稚園に通うことはできず、定型発達の幼児の中に混じって園生活を送っていました。

tanchi
自閉症の彼にとっては幼稚園の「なんとなく」のシステムは、思い通りにならない場面の連続で、それはそれは大変な3年間でした。

幼稚園の頃、心理士さんに、小学校に入れば一日の流れが分かりやすいからきっと落ち着くよと言われていたのですが、本当にそうなりました。

小学校の特徴

  • 年間行事が全部決まっている
  • 毎日の時間割が決まっている
  • 毎日決まった時間に時間割の通りに一日が流れる
  • 勉強を頑張れば、絶対に休み時間がくる

幼稚園であんなに苦戦していた息子も、学校では落ち着いて過ごせているようです。小学校での活動は幼稚園と違って見通しが立てやすいからですね。

小学生になってからは絵カードは卒業し、慣れるまで、朝と帰宅後の作業を文字で書いて壁に貼っていました。

朝の作業

  1. 起床
  2. 着替え
  3. 顔を洗う
  4. 朝食
  5. 学校の支度の確認
  6. 行ってきます

帰宅後の作業

  1. 帰宅
  2. 休憩
  3. 宿題
  4. 翌日の学校の支度
  5. ゲームかテレビ
  6. 習い事の練習
  7. 夕食
  8. お風呂
  9. 歯磨き
  10. 就寝

こんな感じです。文字も読めるようになったので、敢えて漢字を使っていたら漢字が好きになりました。

今は社会のルールを学ばせるためにこちらを置いています。置いておくだけで、勝手に読んでいます。

\こども六法/

コミュニケーションの取り方が独特な自閉症の彼にとって、お友達とのやり取りの助けになるような何かいいものはないですか?と主治医に尋ねた時に勧められた法律の本です。

自閉症でなくても勉強になります。子どもにとって難しい社会のルールが分かりやすい絵と共に書かれています。自分を守る手助けになる本です。

 

自閉症の絵カードの使い方|まとめ

自閉症の息子は、「結果」に対して必要な「経過」をイメージするのが苦手です。「最終的にこうなっちゃって、びっくりした!困った!時間に間に合わない!」なんて日常です。

幼いうちは許されても、成長とともに「計画的な行動」はますます求められていきますよね。計画的に先を読んで行動できる人が賢いと思われる傾向があるのも事実だと思うんです。

自分にとって何が苦手なのかを知り、「結果」のために必要な「経過」「作業」をイメージする練習をして、自分で見通しを立てて行動できるようになってほしい、これから起こりうる社会での困り事を少しでも減らせるようになってほしいなと思っています。

 

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