私の息子は小学校2年生、発達障害(自閉症スペクトラム障害)を持っています。
毎日の送り迎えが基本ですが、ひとりで登下校できるようにと練習を始めました。
この記事について
- 発達障害児の学校への登下校の問題点
- なぜ、2年生の後半になって通学の練習をはじめようと思ったか?
ASDの特徴
- 注意欠陥
- コミュニケーションの苦手さ
情緒支援級の息子にとって、入学からこれまでは学校に楽しく毎日通えることを目標にしていましたので、登下校については二の次で毎日車で送り迎えをしていました。]自宅から学校までが2キロ近くあり、低学年の子が徒歩で30分以上かかるということも理由の一つです。
小学校へ入学から1年半が経過し、校内を歩幅を合わせてお友達と歩いたり、会話が一方通行だった息子が定型発達の子たちと普通の会話をする姿を垣間見たりしてするようになりました。
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送り迎えをしていた理由|発達障害児の登下校
息子の小学校は集団登校です。
本当は年長のうちに通学路を付き添いながら歩く練習を始めて、入学と同時に上級生やお友達と一緒に歩いて登下校ができたらよかったんですが、いろいろと早々には解決しそうにない問題点が見つかったので、一年半経って、二年生になった現在も送り迎えをしています。
発達障害(自閉症)の息子にとっての登下校の問題点
- 注意欠陥で、往来する車や人、自転車が目に入らない
- 社会性が乏しいので集団登校のグループになじめるかどうか不安
注意欠陥で往来する車や人、自転車が目に入らない
息子は多動性障害はありませんでしたが、とにかく無事に学校に行って帰ってくる保証が全くありませんでした。
車なんて全然見ていないからです。信号さえしっかり見られるかも不安でした。
子どもにも確認しながら外出先と家庭内で対策を
発達障害のある子どもは、その特性ゆえに事故にあいやすいといわれています。例えば、ADHDのある子どもは、注意力が続かなかったり、何かを思いついたり見つけたりするとすぐに行動に移してしまう傾向があります。そのため、信号が赤なのに飛び出したり、階段などの高いところから転落したりする事故が起きてしまいます。自閉症スペクトラムのある子どもについては、例えば道路で車にぶつかりそうになっても避けようとしないなど、危険を察知する感覚が鈍い子どもがいます。これは、脳の危険を察する機能に弱さがあるためだと考えられています。あるいは、危険性に気づいてもそれを避けるための行動が分からずに事故にあってしまうケースもあります。
引用:エール&リンク
どれだけきちんと交通ルールについて説明しても、とっさに適切な行動をとれるとは到底考えられませんでした。ショッピングモールの駐車場でさえ、飛び出して運転手さんを驚かせてしまった事が何度もあります。行くたびに「飛び出さない」「道を渡る前に左右を確認する」と必ず伝えるんですが、なかなか安心してひとりで歩かせられるようにはなりませんね。
発達障害の子の動作の脳の特徴について、こちらの記事にも掲載しています。
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参考自閉症スペクトラムの絵カードの使い方|うちの子どもの場合
見通しを立てて行動するのが苦手な発達障害の我が子に実践した絵カードの使い方をご紹介します。分かりやすいイラストを使用し、自立のために必要な、計画性を養うための視覚支援の方法。
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社会性が乏しいので集団登校のグループになじめるか不安
情緒に最も問題があるASDの息子にとって、どれだけ嫌なことがあったとしても、友達との話の中で不和があったとしても、それを引きずらないで安定した気持ちで登下校できるとは思えませんでした。
(これは私の問題ですね)
登下校の重要性よりも、宿題や支度にかけられる時間を優先していた
宿題や学校の支度にも時間がかかるので、さっさと帰って宿題に取り掛かってほしいとも思っていました。自閉症の子は、見通しを立てて行動するのが苦手なので、帰宅した後もなかなか次の行動に移れません。15時に帰宅しているにもかかわらず宿題が20時になっても終わっていないこともありました。
学校から与えられた宿題を「なにがなんでもやらなければいけないもの」と思うことは危険が気がします。
決められた物事がきちんとできない自分を、責めるような人間にならないかな?と思うのです。
なぜ宿題に取り掛かれなかったのかをきちんと説明できる能力の方が大切だと思うようになりました。
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なぜ、2年生の後半になって登下校の付き添い練習をはじめようと思ったか?
実は、小学校入学当初からずっと「僕も、皆みたいに歩いて学校に行きたい。」と本人から言われていたのです。
登下校の練習をさせず、送り迎えを選んだのは、私の問題だったんです。
- 私が、発達障害の息子に付き添うのがとにかく苦手
- 無理しなくても、いつかは発達障害の子も外を歩けるようになるはず…という私の甘え
母親である私の仕事上、時間的に難しいという理由もありましたが、登下校においては、発達障害の息子と積極的に向き合うのをずっと避けていました。
幼児の頃から長い期間、彼の自由すぎる行動のせいで周囲の目を気にして生活してましたので、もうこれ以上は勘弁してと思っていました。全然知らない人に大きな声で挨拶をしてみんなの視線を一気に浴びたり、大声で歌ったり、一年生のくせに急に高学年の子に話しかけたり…。
幼いころの彼については習い事選びの目線からこちらに書いています。共感して頂けそうでしたらお読みください。
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参考迷惑?問題行動が目立たない|自閉症の子どもに習い事選びとは?
注意欠陥、対人関係の苦手さなどの特性を持つ発達障害の子におすすめの習い事は?何歳から始める?現在小2の息子は自閉症スペクトラムです。我が子の習い事選びの体験と失敗をお話します!こどもの特性にあった習い事選びとは?
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会話が一方的すぎて、お友達と話が噛み合わない彼の姿を見ることが嫌でした。
本当に少しづつですが、お友達と会話を合わせることができるようになってきたと感じました。
幼稚園から仲良くできなかった子と、最近になって急に仲良くできるようになったりしました。(ASDの子は思い込みも激しいので、一度嫌いになった物や人を考え直して好きになることはむずかしいです。)
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「発達障害」登下校の送り迎えに関して|私の最近の思い
学校の登下校には学ぶことはたくさんありますよね。
学校に居る時と同じくらい、通学の時間はこどもにとっては大切な時間です。学校の外をお友達と歩けば、校内とは異なった景色による刺激も多く、お話も弾みますよね。
見る景色や往来する人や車などの刺激が多いことで、外を歩く行為は発達障害の彼にとっては大変危険なのですが、これを付き添いながら練習して、克服することによって、もっとお友達とのやり取りやコミュニケーションを経験してもらいたいと思うようになりました。
家事中も外出先でも居場所を把握
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